謙遜の美徳

以前、上から目線で話す人という記事を書きました。
上から目線で話す人は、往々にして嫌われるものです。

なぜかって?相手が自分をどう思っているかお構いなしに
自分の都合(私は優秀なの。認めてー)という無言の圧力を振りまくからです。

わざとなのかわざとでないのかわかりませんが
自分に自信があればそんなことはしなくてもいいのでまぁ、それなりにできない人でしょうね。

■1.できる人はどんな人?
仕事ができる人は、どんな人でしょうか?
テキパキしてる人?もしくは、人の心をつかむ人?
いろいろあるでしょうが、理想というものは私達が作り上げたものです。

なので理想はあれど、
厳密にいえば、仕事ができるということは、雇い主の希望を叶えてあげられることになります。
それも、皆がもたもたしている間に、あっという間にこなしてくれれば最高です。
もしも、社内にもめ事があれば、即座に解決してくれればもっと嬉しいです。

はきはきして、仕事も早くて、人の心をつかむのが上手いことが仕事ができることではないのです。

はきはきしていると、意見を発言しやすくなります。
仕事を早くこなせると、雇い主の想いを受け止める余裕ができます。
人の心がつかむのが得意であれば、雇い主、お客様の心に寄り添うことができます。

つまり、具体的に上げられるできる人の要素は、後付けであって
「雇い主の想いをくみ取り、それを実現することができる人」が仕事ができる人なのです。

■2.周囲の協力に気が付いているか?

でも、考えても見てください。
私達の立場で、社長の想いをくみ取るなんてちょっと距離がありすぎて難しいですよね。

距離とは、立場の違いからくる価値観の違い、本当に物理的距離もあるかもしれません。
その思いを理解することがちょっと難しいのは、社長もわかっています。

だから、間にたくさんの人を入れて思いが伝わるように指示をしているのです。
私の直属の上司-その上の部長―その上の役員-その上の社長 なんて具合です。

つまり、まともな組織であれば、上司が社長の言いたいことを代弁しているはずなのです。
そして、その上司がいなければ、私たちは社長の想いを正確に受け止めることはさらに難しくなります。

上司がいてくれるから、社長の想いが私達に正確に伝わり
仕事で結果を残し、評価してもらえ、できる人と認識されるのです。

何事も自分一人では、成し遂げられません。
それを知っている人は、周囲に感謝の気持ちを表すことができます。

そして、それができない人は、いつのまにか協力者がいなくなってしまいます。
だって、一緒にいても奪われるだけですからね。

■3.謙遜ができない人は、全てをなくす

自分が周囲に生かされている、周囲が助けてくれていると思えない人は
どうぞ一人で戦い続けてください。

一人は、過酷でさみしいものです。
誰も、手を差し伸べてはくれないのですから。

なぜ、誰も手を差し伸べないのか、
前に周囲が手を差し伸べていた時
上から目線で、そんなことぐらいできますなんて態度をとっていたのではないですか?

そんなことぐらいできますと言ってしまったら、この人は一人でできるのね
と思われた挙句、上から目線で断られたんじゃ誰も声をかけなくなってしまいますよね。

何事も、人と協力すれば、肩の荷もおりて楽しくなるものです。
それができないために一人でこなさなくてはいけなくなってしまうのです。
もし、それが一人でやれないのであれば、仕事を断ることになりますよね。
自分が作った罠で逃げ場を失い、協力もも頼めなくなってしまいます。

謙虚な気持ちを少しでも持って表現できていれば
周囲の協力が得られれば、限界を突破できるものです。

■4.まとめ

謙虚な気持ちを持つことはとても大切です。
人間は、他人とつながっていないと生きてはいけません。
そして、他人と協力することで相乗効果を発揮することができます。

私達は、いくら頭の回転が速くても、謙虚さがなければただの人です。
頑張っていきましょうね。