許せない人って一人ぐらいいるものです。
こちらが嫌っている人は、たいてい相手もこちらを嫌っています。
■1.ゆるせない原因
もめる原因は、双方にあるものです。
許せないというのは、
主に、自分であれば絶対にしないことを相手が軽々とやってしまうことが原因です。
または、相手が自分を馬鹿にしている場合
相手から直接罵倒されたわけでもないのにそう考えてしまうのは
自分が自分に劣等感を持っていて、その視点で相手の行動を分析しているからです。
相手がもし、罵倒に近い言葉をかけて私達を侮辱したのが明らかであれば
そんな人と距離を取るべきです。転向、転職、退職するべき環境にいることを自覚してください。
実は、相手がどんな行動をしてもコミュニケ―ションの取り方次第で
相手の行動は良くも悪くも変化してきます。
一番の方法は、相手も私達も傷つかないコミュニケーションをとれるようになることです。
■2.自分の心は透けて出る
思い込みとは恐ろしいものです。
相手がこう考えているとかこう思っているとか想像するには自分の経験が大きく影響します。
自分をきっとバカにしているに違いないと思うのであれば、
自分自身が自分を特定の部分で馬鹿だと認識しているのです。
周囲はそれほどにも感じていなくても私達は自分の弱みはそこであると思い込んで、
きっと周囲もそう思っているに違いないと勘違いをして恐怖に怯えているのです。
また、自分が恐れているものというのは頭の中で具体的にシナリオができていて
こうなったらどうしようと考えれば考えるほど、シナリオ通りに動いていきます。
つまり、私達は自分の恐怖によって、罠を張り自分で罠にはまっているのと変わりないのです。
恐怖におびえる態度というものは、相手にも伝わります。
恐怖を避けるために私達は、シンプルに怯えたり、逆に攻撃的になったりします。
その違和感は間違いなく、相手に伝わりその関係性はガタガタと崩れていくのです。
■3.謙虚に生きる
なぜ、虚勢をはらなければいけないのでしょうか。
それには、やはり、経験が影響しています。
弱みというのは、かならずそれでよくない思いをしたことがあるものです。
でも、客観的に判断すると
ほとんどの場合、運が悪かったという一言で片付く、決して私達だけの責任ではないことが多いのです。
真面目な私達は、自分のせいでその出来事が起こったと強く責任を感じています。
確かに、全く責任がないということはないでしょうが
世の中そんなに私達にフィーチャーリングはしていません。
たとえば、仕事でのミスに対しても
組織としてミスが起こらない、起こってもリカバリができる対策を講じておくことは当然です。
それを講じずに、ミスした人だけに責任をとらせるのはナンセンスです。
しかしながら、それを会社のせいにして、自分のミスを棚に上げるのもどうかしています。
人はミスを犯すものですが、一方会社もミスしないような環境を作ることも大切です。
会社がそのような対策を練るから、私達も安心して仕事に取り組めるのです。
そう考えれば、片方が云々の話ではなく
双方が助け合って生きていければ一番良いことですし、
そのためには、どちらも自己主張ばかりではなく、謙虚な姿勢というものを忘れてはいけません。
■4.まとめ
相手の価値を認め、尊厳を守る人というのは、往々にしてとても良い人間関係を持っているものです。
もちろん、許せない人もいるでしょうが、その限界ラインが限りなく広いのです。
そのラインを広げるために、一度自分の心を冷静に見直し、
自分が無意識に恐怖を抱いて、苦しんでいることがないか、そして弱みを超えるためにはどうしたらいいか
考えてみるのもいいかもしれませんね。