色々なことが重なり、にっちもさっちもいかないときってあるものです。
ただただ運が悪い、それだけなのですが、重なるときは苦しいほど重なります。
私も、もう終わったと思うくらい不運が重なった時があります。
今が底だと思って這い上がってきました。
そして、しばらくするとさらに人生の底だと思ってしまう出来事が起こりました。
その時の話をします。
■1.仕事にも人にも恵まれなかった新卒頃
仕事選びを完全に間違えた私は、新卒で入社した会社の社風になじめずに
5年ほど苦しい中耐え忍びました。
一番つらかったのは、周囲の人と全く合わず、信用もできなかったことでした。
それでも、ちゃんと助けてくれる人が色々とでてくるもので
ずいぶん助けられました。
ちなみに、少し年上の女性はかなり理解者になってくれます。
常識的だし、いろいろ教えてくれるし本当にいい関係だったと思います。
その時は、嫌な思いばかりしましたが
これが人生の底だ、これを耐え忍べばこれからはきっと生きていけると思い込んで
浮上する日を待っていました。
仕事内容が変更になることで
ぐんぐん上昇して仕事にやりがいを感じるまでになりました。
結局、仕事が面白くないことが根本的な原因で
人間関係までおかしくなっていたのです。
それに、周囲の人にも恵まれなかったことでますます落ち込んで
本当にこれほどにない人生の底を見た気がします。
■2.第二の人生の底
仕事を転職してから、絶頂期になりました。
しかし、育休明けてからが不幸の連続でした。
これは、前回の底体験と比べると人には恵まれているけれど
育休明けの上司のパワハラだったり、親の死だったり、子育てに関わることだったりと
すべてのライフイベントが纏まって襲いかかってきました。
でもね、二回目の底も心底苦しんだけれど
一回目とは、落ち込みの種類が違うんですね。
一回目は、本当に孤独との戦いだったけれど
二回目は、そこまで孤独を感じることはなかったです。
二回目は、必ず誰かが経験していることだから、落ち込みからの浮上が早かったように思います。
それに、人生の経験値も上がっているので私に対応力が芽生えていたということもあるでしょう。
とにかく二回目の底は、苦しかったけど、そこまで深くもなかった気がします。
■3.自分に自信があるかが影響する
孤独に戦うのは精神的に疲れます。
自分以外誰もが、敵という状況は生きていけません。
環境が、私たちのやる気を喪失させるのです。
私の場合、味方がいたのでその光を頼りに仕事できたのだと思います。
そもそも、良き環境(例えば、教えてくれる人のヒューマンスキルが高い)などにいれば
私達はとっくの昔に救われていたでしょう。
職場では、メンタ-がいかに人格者であるかということが重要です。
中途半端で自己中な人がメンターをしていることほど不幸なことはありません。
自分に自信はなくなるし、メンターは教育する責任を放棄して
「あいつは教えても駄目だ」なんて言い出す始末。
私達が仕事ができないということは、メンタ-の能力不足であるので
「僕は仕事できません」と吹聴しているようなものです。
その時にもし自分に自信があれば、相手が仕事ができないことが原因だとわかるのですが
自分に自信がないと、私が悪かったと思い込まされてしまいます。
自分の失敗だと思いこんでいるので、なんとかリカバリを試みますが
いかんせん、相手も問題ありなのでスムーズにはいかないどころか事態は悪化の一途をたどります。
つまり、物事の対策を判断するときに自信があれば、ある程度客観的に判断できるのですが、
自分に自信がないと、客観性が著しく乏しい状態に陥ってしまうのです。
■4.人生には底がいくつもある
私は、二回目の底では、結構なものを手放しました。
それと引き換えに、自由と幸せを感じる心を取り戻しました。
手放したものに愛着はあったし、手放したくなかったけれど
自分が意志を持って決断した結果であったので、受け入れることができました。
人生の底とはいうものの、辛過ぎることなんて人生でたくさん起こります。
人の数だけ物語があるものです。
何もなく、平穏な人生を送るほうが難しいのではないでしょうか?
一度目の底は始めて人間に対する失望を感じたので落ち込みは激しかったですが
二度目の底では、皆経験しているという認識もあり前を向く力が増していたのかもしれません。
つらい経験を通して強くなり、人の気持ちがわかる自分になれるのです。
人生で一番辛い時にポジティブな言葉なんてかけたくないし、無理に明るくせよとも思いません。
自然になにかのきっかけでふっと上昇できるものなのです。
辛いことを我慢するのはよくありませんが、底から上がってくるためには
自分できっかけを作ることが大切です。
必死に探す必要はなくて、好きなことをやっていればおのずと現れます。
どうか私達らしい前向きで幸せに楽しく生きていけるように祈っています。