コミュニケーションが上手くなるために必要な主体性

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

言った言わない、正しい正しくない、言い方が気に入らない、態度が…
色んな基準があると思いますが、
一番大切なのは「こちらの言いたいことが相手に正確に伝わること」です。

 

■1.双方の言い分はあるにせよ、大事なのは相手に伝わること

私も、一度あまりスキルの高くないリーダーと仕事をした時に
細部の文言の一語一句の修正を30か所程度指示されたことがあります。
当然あまりに多すぎて困り果てました。
メモもとったのですが、メモも見落とすほどの細かさでした。
「そんなにあるのなら、メモして渡してくれ」と伝えたのですが
リーダーは、それは自分の仕事ではないという態度でした。

まぁ、結果は相手が意図したほどの修正の精度は担保されないのは
当然ですよね。

相手からすると、ちゃんと言ったのにどうして漏れるの?という態度で
「もぅ二度と指示したくないので、きちんとメモしてください」とか言い出す始末。

私も当時は自分の問題だと反省して自分を責めたりしたのですが
今考えると、あそこまで細かい指示を出すと間違うのは当たり前で
そのチェックの労力を考えると
リーダが作業をしたほうがはるかによかったでしょう。

私はリーダそのものにはなれないし、
何を考えてその指示を出しているのかすら見えないのですから
できなくて当然なのです。

それが伝わらないのはそのリーダーの能力不足が原因であり
私もその状況に流されてその指示を受け入れてしまったせいなのです。

もう少しコミュニケーション能力があれば
相手に足りない点を補えたと反省しております

脱線しますが、そのリーダは気の弱いタイプで、
当時気の強い派遣さんに押され気味で飲み込まれて言いなりになって
言われたことをそのまま伝えていただけのようでした。

■2.言いたいことが正確に伝わるには

上記のような目に合わないためには、
やはり相手と関係性のベースを作っておくことが大切です。
冗談が通じるのか通じないのか
興味がある言い回しは?
頼られるのが好きか
そんなことってやはり日頃のコミュニケーションから得られるものですよね。

リーダのやり方に怒りを持ちつつもどうしたら満足してもらえるのかを考えた結果、
私が試したのは、上記のリーダーを小学生だと考えて資料を作ってみることでした。

できた資料を見たリーダーは、一言「ものすごくわかりやすかった!」と絶賛の嵐。
しかも、私の資料を見たリーダの理解は、130%ほど上がっていたのです。

典型的な文系であるリーダーが欲しがっていたのは、
単に文系の人にも解りやすい資料であったのです。

文系の人が理系の知識を理解するのは時間がかかります。
そのせいで、わかりやすいという基準が非常に高くなっていたのです。

その上、派遣さんに押されて、専門的な資料を追及することにしたために
リーダー自身も手探りなまま内容のない指示に変化してしまったのです。

何が言いたいかというと、当初、リーダの言っていることが理解できず
モレが多かった理由は、リーダも完全に理解しないうちに
誰かの言葉を借りて私に説明をしていたからであって
どういう資料が必要なのか、何が問題なのかが一切伝わってこなかったのです。

そう考えると、文言の修正なんて本当に意味のない作業だったと思いませんか?

■3.正確に伝えるということは自主性を持つこと

上記のように人の言葉を借りて伝えることは、
意味がない上に双方に嫌悪感を抱かせて険悪な関係性につながるだけです。

コミュニケーションをとるうえで「嫌悪感」を持たせてしまったらいけません。
伝えるべきことを明確にしたうえでいかにしたら相手に伝わるかを考えるほうに
時間を割くべきです。

そして、それは、日頃のコミュニケーション関係性と心からの思いやりから
成り立つものなのです。